note定点観測

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note漫画事情

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 第2回コルク×note漫画コンテストも徐々に応募作品が増えてきたがようであるが、noteにおける最近のマンガ事情を考えてみる。

note「マンガ」カテゴリラインリンク

 今年9月ごろから、各所で行われているnote公式おすすめ記事にも漫画作品が増え始めた。しかしその多くは生活や育児などのエッセイ、日記的な短い漫画作品である。もちろんnoteにそういった作品を投稿すること自体が悪いというわけではないが、漫画として現在一般的に言われている意味の「王道」とは異なっているように思う。現在noteにそのような漫画作品が(相対的に)増えている理由は比較的作成が容易であることの他に、それ以前には一般ユーザーの描いた漫画作品が公式おすすめにはいることはまずなく「投稿しても売れない、それ以前に見てもらえない、反応がない」と思われてしまったが故に作成に時間のかかるストーリー漫画家(志望者や同人作家含む)の多くがnoteを離れてしまったからである。

 

 また、このようなことは公式おすすめ自体が「おすすめ記事」ではなくCakesに連載を持つ人物や有名人などを中心とした「おすすめユーザー」となってしまっていることで漫画に限らずnote全体に当てはまり、情報をシェア、拡散する機能に乏しくただ見てもらうことにすら苦労する一般ユーザーにとってはnoteはあまりいい環境とは言えないだろう。

 

 そのような状況で開催されたコルク×noteコンテストであるから、そういった作品が多くなるであろうことは容易に想像できたはずだが、現在までに公式サイドには募集開始の告知以降はタイムライン上部に貼り付けた宣伝バナー以外に大きな動きは無いようである。

 

note「コルクコンテスト」ハッシュタグリンク

 

 テーマを決めて募集したいのであれば、そういった作品が集まりやすいような状況、環境をそれ以前から整えておいたほうが集まりやすいことは確実であろうが、コルク、note運営陣ともにあまりそういったことは考えていないように思える。

 ユーザーにできるのは、ただnoteに投稿しあるいは見続けることだけであるのだから、ユーザーにとって他のサービスではなくnoteを選ぶ理由、すなわち「noteならでは」が無ければ利用者が大きく増えてはいかないだろう。ただお金を得るためならば、ネット上でもの場所にも他に方法はいくらでもあるのだから。